2025年7月5日(土)、『SeCR 2025シリーズRd.3富士』が開催され、クラブマンクラスを中川朝陽(VERSUS e-SPORTS TEAM)が、エキスパートクラスを石野弘貴(465 Garage)がそれぞれ制した。
全5大会のうち、1、3、5戦がスプリント、2、4戦が耐久レースとなり、スプリントレースはエキスパートクラスは昨年同様SF23を使用、一方のクラブマンクラスはトヨタGR86を使用する。
スプリント戦については上位10名のドライバーにポイントを付与し、シリーズタイトルを争う。
そんなSeCRのRd.3は富士スピードウェイで開幕。クラブマンクラスに33名、エキスパートクラスに32名の合わせて総勢65名のドライバーが参戦した。
■クラブマンクラス
開幕戦からレース時間が延長され、10周での争いとなったSeCR 2025シリーズRd.3クラブマンクラスのGR86ワンメイクレース。
ポールポジションは開幕戦に続き2戦連続で中川が獲得し、2番手には実車でも富士でのレース経験がある田中悠太(Niwa Racingfeat.NRS)、3番手に開幕戦で中川とトップ争いを演じた桑原航佑(Pista × Hima Racing)が続く。

▲クラブマンクラス スタートシーン
スタートで良い加速を見せた田中がポールポジションの中川を捕えると、1コーナーで田中がトップに立つ。
しかし2周目のホームストレートで田中のスリップストリームについた中川が、再び1コーナーでトップのポジションを奪い返す。
ペースが乱れた田中に3番手の桑原がバトルを仕掛けたことで、トップの中川は3周目にはおよそ1.8秒のギャップを築くこととなった。
一方6番手の瀬古貴紀と7番手の折田翔吾(ZENKAIRACING OSAKA)が激しくバトルを繰り広げる影響で、6番手争いは8台が1パックになる展開となる。
ポイントが付与されるトップ10入りをかけた争いは、時に接触を起こしながらコーナーごとにポジションが入れ変わるほどの激しさを見せた。
2周目以降、着実に後続とのギャップを広げていった中川が、開幕戦から連勝、さらにポールポジションポイントも連続で獲得するフルマークを達成。
スタートで首位を一時奪った田中が2位、桑原が3位と、終わってみれば表彰台の面子は予選から不変という結果になった。

▲二連勝・22ptsと、ここまでフルマークの中川(VERSUS e-SPORTS TEAM)

▲練習レースでは中川に肉薄した田中(Niwa Racingfeat.NRS)だったが、本戦では後続とのバトルで差を広げられてしまった。

▲横堀 翔汰や本田優との表彰台争いを繰り広げ、3位表彰台を獲得した桑原(Pista x Hima Racing)

▲常に6~9台が犇めき合っていたクラブマンクラス6番手争い。

▲SeCR 2025 Series Rd.3 FUJI クラブマンクラス正式リザルト

▲SeCR 2025シリーズクラブマンクラス ドライバースタンディングス(Rd.3終了時点)
■エキスパートクラス
Rd.1勝者の武藤壮太、2位の黒沢和真が揃って欠場となった、SeCR 2025シリーズRd.3富士のエキスパートクラス。
ポールポジションは今シーズン初参戦の石野、続く2番手が予選でチームメイトのトーを上手く活用した白川有輝(NIX Vision Racing)、3番手に齊藤祐太(465Garage)というグリッド順で、465Garage勢に割って入った白川の動きに注目が集まった。

▲エキスパートクラス スタートシーン
スタートには自信があったという白川が、抜群のリアクションタイムでスタートを切り石野をパス。
トップで1コーナーを立ち上がる。
トップ3台に続く上位陣は、冷えたタイヤで操作が難しい状況の中でも大きな事故のない、クリーンなオープニングラップを展開した。
予選最速の石野を相手に、OTSを巧みに使用しトップの座を守っていた白川だったが、9周目ホームストレートで石野がスリップストリームを利用し白川を1コーナー進入までにパス。
トップの座を奪い返す。
更に同じく465Garage勢となる齊藤も13周目ホームストレートで白川をパスし、465Garage勢の1-2が形成されたかに見えたが、ファイナルラップの1コーナーでOTSが使えない齊藤を白川が再び抜き返す。
14周のレースを石野が制し、2022年から続く465Garageの連勝記録を塗り替えた一方、2位にNIX Vision Racingの白川が入ったことで、エキスパートクラスとしては2024年Rd.1のイゴール・フラガ(3位)以来の465Garage勢以外の表彰台獲得となった。
3位表彰台には齊藤が入り、コンスタントにポイントを稼いでシリーズランキングはトップに浮上している。

▲2025シリーズ初参戦ながら、ポールtoウィンを飾った石野(465Garage)

▲ファイナルラップの1コーナーで齊藤のインを刺す白川(NIX Vision Racing)。このオーバーテイクで自身最高位の2位を獲得!

▲斎藤(465Garage)は3位に入賞したことでポイントを16に伸ばし、ランキングトップへ

▲白川と同率のランキング2位に浮上した浅賀(DRAPOJI Sim Sports Racing)。奇跡の逆転なるか。

▲SeCR 2025 Series Rd.3 FUJI エキスパートクラス正式リザルト

▲SeCR 2025 Seriesエキスパートクラス ドライバースタンディングス(Rd.3終了時点)
■レースハイライト
SeCR 2025シリーズRd.4はスペシャルイベント耐久『鈴鹿1000km』を9月15日に開催予定!
詳細は追ってSeCR公式SNSやDiscordチャンネルでご連絡いたします。

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