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【SIMコラム Chapter.1】ZENKAIRACINGが製作するシミュレーターとはどういうものか?

2024.09.16 10:19(2か月前) TECHNOLOGYPRODUCTSHARDWARESIM

 

2020年の創業から今日までZENKAIRACINGでは、コンシューマー向けドライビングシミュレーター開発・販売などの活動を通じて、モータースポーツ・eモータースポーツの発展と新しいファンの創出、そして我々自身がこのビジネスを通じて常時全開で楽しみ、皆さまに楽しい体験・環境を提供することを目標に活動してきました。最近では様々な実車のレース参戦やeモータースポーツシリーズの主催・運営など、多くの対外的な活動を行っています。

 

当SIMブログも最近はレース活動やeモータースポーツ関連の記事が多くなっていますが、今一度原点に立ち返り、我々、ZENKAIRACINGの製品ってどんなものなの? という切り口で今回の記事は書いてみようと思います。3部作としてお送りさせていただきます。

 

 

– Chapter 1 –

 

■そもそも“シミュレーター”とは何?

そもそもシミュレーターって何? ということですが、ある現象を模擬的に現出させたり、現実に想定される条件を取り入れて、実際に近い状況をつくり出すことやそれを行うための装置。車・飛行機・宇宙船などの操縦訓練・試験のため、実際の条件を再現できるようにしたものと定義されています。特に、実機でテストを行うことで多大なコストとリスクを発生させる要因がある領域において、それらを排除・軽減しながら、様々なシチュエーションを元にテストを行うことができることが、シミュレーションシステムのメリットとなります。

 

 

 

我々が製作しているシミュレーターはドライビングシミュレーターというもので、車を疑似的に運転することができる装置を開発しております。
特に、DIL(ドライバー・イン・ザ・ループ)と呼ばれたりする、業務領域向けの数億円以上の規模のものではなく、数百万円前後で導入可能な家庭用コンシューマー向けシミュレーター機器をメインに開発をしております。

 

一般的にレーシングシミュレーターというとハンドルコントローラーとペダルコントローラーがついており、それを操作してレーシングゲームを楽しむというイメージが強いかと思います。我々がメインとしているのはコンシューマー向けシミュレーターという位置づけですが、「ZENKAIRACINGではこの領域しかやりません」という方針はなく、お客様のご要望があればどのようなタイプのシミュレーターでも製作いたします。場合により他社製シミュレーターのカスタマイズや改造などもお受けしております。

 

一般的にハンコン、ハンドルコントローラーと呼ばれるようなリーズナブルなデバイスを使用したものから、プロドライバーやメーカーテストドライバーがレーストレーニングや運動性能評価をするようなハイエンドシステムまで、様々な範囲をカバーできるのがZENKAIRACINGの強みです。eSportを楽しみたい場合、実車の練習で使用したい場合、シミュレーターショップを新規開設される場合、トレーニング施設に導入される場合、実車に合わせた性能評価や開発テストで使用されたい場合、それに伴った様々な外部計測センサーの追加搭載や実車とシミュレーターのコリレーション(データ検証)作業を行いたい場合、など多くのご要望に対応が可能です。

 

 

 

したがってどのようなシミュレーターを作っているか? と言われると、「コンシューマー向けをベースにしたフルオーダーメイドのドライビングシミュレーターシステムを製作しています。」ということになろうかと思います。

 

 

■ZENKAIRACINGのシミュレーター製品ラインナップとその特徴

 

フルオーダーメイドといってもベースとなるシリーズはございます。4.1軸モーションシミュレーターのZR-SX400シリーズと、固定型シミュレーターのZR-SX100シリーズの2種類です。この2ラインナップを中心に、様々な専用機種やオーダーメイド機種を収めさせて頂きました。

 

4.1軸モーションシミュレーター|ZR-SX400-GT/Formula

固定リジッドシミュレーター|ZR-SX100-GT/Formula/DRIFT/WRC/ACTEIVE

 

 

フルオーダーメイドの1例として、

「自分の車でサーキットを走るのだが、それに合わせた寸法でシミュレーターを作れないか?」

このようなご要望があった場合、まずは我々がお客様の実車を計測、それに合わせたドライビングポジション、そして、使っているシート、ステアリングまで実車に合わせて寸法を合わせます。

 

 

そこからお客様のご予算や目的に合わせて『リジットタイプのZR-SX100』なのか、『モーションタイプのZR-SX400』なのか、を選んでいき、狙った寸法で筐体製作を進めていきます。

 

次に、どのような操作デバイスにするのかをお客様に合ったものを選定させていただき、

そこから使用目的に合わせてシミュレーターソフトの選定、セットアップを行い、納品を行う、それがZENKAIRACINGの納品スタイルです。

 

また上記の2つのシリーズだけではなく、特殊なシミュレーターの製作も我々は対応可能です。

 

実車のSF14モノコックを使用した筐体 ZR-SF14-Formula

 

プロジェクターを3つ使用した特殊環境でのシミュレータ

 

 

 

【ご参考:ZENKAI SIMオーダーから納品までの流れ】

ゼンカイレーシングのSIM導入までの詳細なプロセスはChapter2にてご紹介しますが、
まずはお問い合わせ頂いてから納品までの手順をざっくりご紹介します。

 

1.問い合わせフォームもしくはお電話にてお問い合わせをいただく
(問い合わせフォーム) https://zenkairacing.com/contact/
(電話での問い合わせ) 03-5413-7411

2.ご用件に合わせて御見積りまたはご提案

3.諸条件調整の上、ご発注(受発注処理、ご請求書送付)

4.事前のご入金

5.ご入金確認後、パーツ部材手配&製作着手
※製作途中に必要に応じて実車計測及びSIMポジション調整

6.SIM完成&納品日時の調整

7.輸送・現地納品・設置
※間口1200㎜以上の場合、完成品での納品・設置(およそ半日~1日)
※搬入経路の間口80㎝以内の場合、または2階以上の場合(およそ1日~2日)
※2台上の複数台納品の場合は、別途調整となります

8.SIM構造説明&操作方法レクチャー(納品タイミングで実施)

9.お引渡し完了

 

以上の流れとなります。
ご依頼内容により、上記の流れ以外の方法になる場合もありますので個別にご相談ください。

 

 

ここまででご説明した通り、様々なタイプのシミュレーターの納品をさせて頂いてきました。

今まで納品させていただきましたほんの一例ですが、こちらのページ(ZR SIM導入拠点)にてまとめておりますので、ぜひご覧ください。

さて、少し長くなってきましたので、Chapter1はこの辺で。

 

次回は今回紹介したこの納品スタイルの中身を具体的にご紹介します。

続きの記事

【SIMコラム Chapter.2】ZENKAIシミュレータが納品されるまでのプロセス

 

ZENKAIRACING プロダクトページ
https://zenkairacing.com/products/

 

(TEXT:兒島弘訓)

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