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【SeCR SFC Rd.5】クラブマンクラスは篠原がポール・トゥ・ウィン! エキスパートクラスは黒沢が2勝目を挙げる

2024.10.29 21:00(3週間前) NEWSSeCRSeCR result

2024年10月26日(土)、『SeCR SUPER FORMULA CHALLENGE 2024(SeCR SFC) Rd.5 鈴鹿サーキット』が開催され、クラブマンクラスを篠原勇翔(SUKIYAKI Racing)が、エキスパートクラスを黒沢和真(465 Garage)がそれぞれ制した。

 

4月に開幕したSeCR SFCは、スーパーフォーミュラ(SF)を統括する日本レースプロモーション(JRP)の協力を得て開催されるオンラインレース。第3戦の富士ラウンドからは日本自動車連盟(JAF)の認定イベントとして開催された。

 

そんなSeCR SFCの最終戦となる第5戦鈴鹿は、iRating3000以上のドライバーがエントリーするエキスパートクラスに31名、iRating2999以下のドライバーがエントリーするクラブマンクラスに36名、合計で今シーズン最多の67名が参戦した。

 

エキスパートクラスは4戦中3勝を挙げているタマス・サイモン選手が欠場。黒沢、百瀬翔、斎藤祐太の465 Garage勢から、イゴール・大村・フラガ(ZENKAIRACING e-Sports Team)をはじめとした選手が表彰台の一角をもぎ取れるかが焦点となった。

 

一方クラブマンクラスでは、Rd.4でのスタート直後の多重クラッシュを受け、選手のスタート手順周知徹底を行い、マシンダメージをオフにするなど、いくつかのレギュレーション変更が行われた。
より一層の安全意識の上で、今シーズン最後の勝者は誰になるのかが注目を集めた。

 

■クラブマンクラス

 

▲Rd.5クラブマンクラススタートシーン

 

Rd.4よりローリングスタートでの運用となったSeCR SFCクラブマンクラス。
Rd.5ではさらに、3速/ピットリミッターを使用してのスタート義務付け、グリッド上走行の義務を追加し、多重クラッシュを起こさない為のレギュレーションの上で開催された。

 

予選でポールポジションを獲得したのは、Rd.4でもポールを獲得している篠原。
その篠原を先頭に、全36台のSF23が無事にホームストレートを通過し、実況・解説・運営陣からも安堵の声が漏れる。

 

▲クラブマンクラスの上位3台

 

レースは、ポールスタートから逃げの体制に入った篠原を、ZENKAIRACING OSAKA店長の羽根田一輝、Simulator Shop Shinobuの山田史明というシミュレーターショップ勢の2台が追う展開に。

オーバーテイクシステム(OTS)を使い合う高度なバトルが繰り広げられる。

 

一方中盤に差し掛かる7周目には、4番手を走る横堀翔汰(Scuderia K2T4)に名村亮蔵(VERSUS Clubman Team)が迫るが、9周目のシケイン立ち上がりで名村は痛恨のスピンを喫しポジションを落としてしまう。

 

▲クラブマンクラスを制した篠原のマシン

 

いくつかスピン、クラッシュも発生したが、ダメージオフの恩恵もありリタイアする車両は少なく、クリーンなバトルも随所で行われたSeCR SFC Rd.5のクラブマンクラス。

このレースを制したのは、ポールポジションから一度もトップの座を明け渡すことなく12周を走り切った篠原。
SeCR SFC参戦2戦目で圧倒的な速さをみせ、優勝を飾った。

 

2位はZENKAIRACING OSAKA店舗内にある実車SF14モノコックを使用したZR-SF14-Formulaシミュレーターより参戦した羽根田一輝。
3位にSimulator Shop Shinobu e-Sports Teamより参戦の山田史明の順でレースは幕を閉じた。

 

【正式決勝結果】

 

▲SeCR Rd.5クラブマンクラス2位に入った羽根田は、ZENKAIRACING OSAKAのSF14筐体より参戦。

 

▲SeCR初参戦で3位入賞の山田の車両(Simulator Shop Shinobu e-Sports Team)

 

▲山形の新興シミュレーターショップ『FORESTA』店長の森林はRd.4より継続参戦。

 

▲実車SFのカラーリングで参戦する選手がいるのもSeCRの醍醐味。

 

▲名古屋のシミュレーターショップ『Passing Mark』からは、3名の選手が参戦。

 

■エキスパートクラス

 

▲Rd.5エキスパートクラススタートシーン

 

iRating 3000以上の上級者が集うエキスパートクラスには、31名のドライバーが参戦。
日本一のiRacing SF23使いを決める1戦と言える今大会のポールポジションを獲得したのは、Rd.3の覇者でもある黒沢(465 Garage)。

2番手にも同じく465 Garageの斎藤祐太、3番手にはZENKAIRACING e-Sports Teamのイゴール・大村・フラガが入った。

 

エキスパートクラスでは、実車のスーパーフォーミュラ同様にスタンディングスタートでレースが開始される。

スタートから30台を超えるSF23が1台もアクシデントに見舞われず、数珠繋ぎで鈴鹿サーキットを駆け抜けていく。そんななかポールスタートの黒沢は危なげないスタートを切り、ホールショットを奪った。

 

▲3番手イゴールを抑える2番手の斎藤

 

一方の2番手争い、スタート直後からOTSを作動させ、2番手の斎藤に猛プッシュをかけるイゴールだったが、ここでのポジション入れ替えは起こらず。

乱気流の影響もあり、上位3台は等間隔で周回を重ねていくこととなる。

 

一方5番手以下は大混戦の様相を呈する。

5番手スタートだった中春正太(RobocopRacing)を白川有輝(NIX VISION eMotorsport)がOTSを巧みに使い3周目の1コーナーでオーバーテイクし5番手に上がると、石野弘貴(VERSUS e-SPORTS TEAM)もこれに続いて3周目へアピンで中春をパスしていく。

 

その後ろ、8番手争いでは、予選10番手から2つ順位を上げていた福永龍我(知多シム Powered by KMR)が田中佑樹(Picar Racing)とのバトル中、7周目最終コーナーで単独スピンを喫する。

その脇を抜けていった浅賀颯太(DRAPOJI Sim Sports Racing)と岡田衛(ZENKAIRACING e-Sports Team)のバトルも展開され、岡田が9位、浅賀が10位でこのバトルは決着する。

▲熾烈な5番手争いを繰り広げた中春はKCMGカラーで参戦。

 

9周目には5番手に石野が上がり、白川が6番手、中春が7番手という並びに。
しかしOTSを積極的に使っていた白川に対し、終盤までOTSを温存していた中春が迫り、最終ラップの1コーナーで白川をアウト側からパスし6番手に浮上する。

 

 

そんな激しい中団争いを尻目に、それぞれ約3秒ずつのギャップで動きが無かったトップ4台の争い。

最終ラップにはファステストラップも記録した黒沢が他を圧倒し、Rd.3富士に続く2勝目を挙げた。

 

2位には同じく465 Garageの斎藤。
3位にはZENKAIRACING  e-Sports Teamのイゴールが続き、第2戦以降続いた465 Garageの表彰台独占を阻止してみせた。

 

【正式決勝結果】

 

▲3位表彰台のイゴールだが、レース後のコメントには悔しさを滲ませた。

 

▲5位争いを制したのはVERSUS e-SPORTS TEAMの石野

 

▲終盤の浅賀vs岡田の9番手争い

 

▲序盤8番手争いを演じた福永。7周目のスピンが悔やまれる。

 

SeCR第3戦よりJAFの認定イベントとして開催されました。

JAFの公式HPにリザルトが掲載されております。こちらも併せてご覧ください。

https://motorsports.jaf.or.jp/enjoy/begin/esports/results

 

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