2024年7月14日(日)、『SeCR SUPER FORMULA CHALLENGE 2024 Rd.3 富士』が開催され、クラブマンクラスを羽賀弘太朗が、エキスパートクラスを黒沢和真(465 Garage)がそれぞれ制した。
4月に開幕したSeCR SFCは、スーパーフォーミュラ(SF)を統括する日本レースプロモーション(JRP)の協力を得て開催されるオンラインレース。第3戦の富士ラウンドからは日本自動車連盟(JAF)の認定イベントとして開催された。
そんなSeCR SFC第3戦富士は、iRating3000以上のドライバーがエントリーするエキスパートクラスに17名、iRating2999以下のドライバーがエントリーするクラブマンクラスに過去最多となる32名が参戦する。
エキスパートクラスには開幕戦以来の参戦となる木村偉織(San-Ei GEN with B-MAX)が登場したほか、クラブマンクラスには2021、2022年のSFチャンピオンである野尻智紀がエントリーし注目を集めた。
■クラブマンクラス
統一セッティングで12周のレースとなるクラブマンクラス。予選でポールポジションを獲得した羽賀が好スタートを決めホールショットを奪う。
3番手グリッドからスタートとなった野尻は、スタート直後の1コーナーでアウト側から果敢に攻め、羽根田一輝(ZENKAIRACING OSAKA)をパス。2番手にポジションアップを果たしてみせる。
9番手スタートの福冨航平は序盤の混乱を掻い潜り、1周目で4番手までポジションアップを果たす。しかし、2周目の1コーナーで中山慎哉(NUMA NI KUGI RACING)が福冨をパス、中山が4番手に浮上する。
好調の中山は4周目、今度は羽根田を捉え、3番手までポジションをアップしてみせた。
レース中盤、トップの羽賀と2番手野尻は1秒前後の差をキープしたままレースを展開。緊迫したタイムバトルが繰り広げられていく。
7周目、17番グリッドから4番手までポジションを上げていた日野貴也(FTEC RACING)にモントリオール(表彰台)が襲いかかる。アドバンコーナーで順位が入れ替わり、モントリオールが4番手に浮上する。
その直後、序盤にジャンプアップをみせていた福冨がGRスープラコーナーで単独スピン。避けきれなかったJun Takechi(VIRTUALE e-Racing Team)が福冨のマシンに乗り上げ2台は戦線離脱となる。
10周目、ストレートスピードが伸びない日野を大坪純也が楽々パス。大坪は6番手ポジションを確保した。
トップの羽賀は11周目にファステストラップをマークすると、2番手野尻との差を離していく。最終的には2番手の野尻との差を2.5秒まで引き離し、SeCR SFCクラブマンクラスで初優勝を果たす。
2位にはSFチャンピオンの野尻、3位には5番グリッドスタートの中山がつけた。
SeCR Rd.3 クラブマンクラス リザルト
■クラブマンクラス ハイライト動画
■エキスパートクラス
レース直前、急遽参戦が発表されたTEAM MUGENの岩佐歩夢をはじめ、B-MAXの木村などが参戦したエキスパートクラス。
ポールポジションは黒沢が獲得。第1戦、第2戦の覇者であるタマス・サイモン(465 Garage)は2番グリッドにつける。注目の岩佐は3番手からのスタートなった。
その岩佐はスタートでミス、集団に飲み込まれ9番手まで転落してしまう。
黒沢がホールショットを獲得、2番手にタマス、3番手には白川有輝(NIX_Racing)がつける。
直後のダンロップコーナーでは岩佐が広瀬智輝(BON Racing)と浅賀颯太(DRAPOJI Sim Sports Racing)を一気にパス、7番手に浮上する。その後岩佐はスタートで失ったポジションを取り戻すべく果敢に攻め、6番手までそのポジションを戻してみせる。
2周目の1コーナー、百瀬翔(465 Garage)が白川をパスし3番手に浮上。これで465 Garage勢が1,2,3体制を築いた。
レースは4周目、4番手白川、5番手木村、6番手岩佐が3ワイドのバトルを展開。1コーナーの内側から岩佐が2台を一気にパスし、4番手浮上。5番手木村、6番手白川のオーダーに変わっていく。
ペースの上がらない木村は、ダンロップコーナーでスピンを喫し、ピットインを余儀なくされ最後尾に転落する。
8周目、6番手争いが激化していく。7番手の白川が広瀬を捉え、1コーナーで並びかけていく。その間隙を縫ってアウト側から浅賀が飛び込み3ワイドで1コーナーに飛び込んでいく。
白川が6番手に浮上し、広瀬が7番手、浅賀はポジション変わらず8番手となるが、その後のダンロップコーナーで浅賀が広瀬を捉えポジションを上げてみせる。
一方のトップ争い、トップの黒沢に対して、ファステストラップを刻みながらタマスが徐々に接近してくる。
しかしトップの黒沢は落ち着いた走りを展開し、2連勝の絶対王者からのプレッシャーを跳ね除け優勝。2位にタマス、3位に百瀬がつけ、465 Garage勢が表彰台を独占した。
序盤激しい追い上げを魅せた岩佐は4番手、5番手には濵邊誠己(TEAM MASAKI)がつける。
6番手争いは最終ラップの100Rで決着。浅賀が6番手、白川が7番手というオーダーでレースを終えた。
■エキスパートクラス ハイライト動画
SeCR Rd.3 エキスパートクラス リザルト
SeCR第3戦よりJAFの認定イベントとして開催されました。
JAFの公式HPにリザルトが掲載されております。こちらも併せてご覧ください。
https://motorsports.jaf.or.jp/enjoy/begin/esports/results