2023年12月16〜17日、鈴鹿市と鈴鹿モータースポーツ友の会、鈴鹿市観光協会が主催するeモータースポーツ体験イベント『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023』が開催され、ゼンカイレーシングも出展協力事業者として参画いたしました。
『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE』は、eモータースポーツを用いて、新たなモータースポーツファンの獲得、ファン同士の交流機会の創出を実現しながら、それぞれのモータースポーツについて語り合い、そして自由にモータースポーツ愛を共有し、自慢の走りをお披露目する全員参加型のイベントとして開催されております。
2022年に引き続き、鈴鹿市庁舎1階の市民ロビーを会場とし、2度目の開催となりましたが、その規模とコンテンツは大幅にパワーアップ。まさに、“前例のない” 国内最大のSIMイベントとなりました。今回はゼンカイレーシング代表の林寛樹へのインタビューをもとに、『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023』の模様、そしてゼンカイレーシングが積極的にイベントに出展・参画する意図と想いをお届けいたします。
「今回の『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023』は2度目の開催となりましたが、来場者は2日間合計で約1585人と、初開催時の870人から約2倍。また、SIMに関しては計45台と世界でも前例のない台数が集結しました。今回は13のSIM関連事業者が鈴鹿に集結しましたが、やはり出展協力事業者の1社としては、我々と同じフィールドでeモータースポーツに取り組む“同志”であるSIM関連事業者の皆さんがたくさん集結したことも嬉しかったです」
「電源、ネット環境などに関しては主催の鈴鹿市さんよりご提供いただきましたが、非営利のイベントということもあり、SIMの輸送やイベント出展に関わる費用は、各事業者の持ち出しです。そんな状況でも13ものSIM事業者が集結したことは、本当に素晴らしいことだと思います」
「私たちゼンカイレーシングとしても“できる限りのことをやろう”と思い、今回は12台のSIMを出展いたしました。他の事業者さんも同じ思いを抱いた結果が、出展SIM台数合計45台というとてつもない数字になったのだと思います。イベントの模様は朝日新聞さんも取材されていて、『eモータースポーツ 日本最大級イベント』と取り上げてくださいましたが、この45台という数字は間違いなく前例がないものです。そのため、私どもは『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023』は実質的に“国内最大のeモータースポーツイベント”だったと考えております」
■裾野拡大にむけて皆さまとともに
2023年度は2度目の開催ということもあり、SIM体験の他にも来場者を楽しませるプログラムが充実していたことも特徴でした。ゲスト出演されたプロドライバーさんによるトークショーやサイン会も人気を博し、特に全日本スーパーフォーミュラ選手権チャンピオンの野尻智紀選手がゲスト出演された2日目は、大変多くの方々が鈴鹿市庁舎を訪れ、行列を成しました。
野尻選手のほか、木村偉織選手、菅波冬悟選手、イゴール・大村・フラガ選手、冨林勇佑選手(2日目のみ)、伊藤鷹志選手、岡田衛選手、田野祐希選手(初日のみ)といった、国内レースやドリフト競技で活躍する選手が出演。さらにはM-TEC様のご協力により、国内トップカテゴリーで活躍されているTEAM MUGENの一瀬俊浩エンジニアもゲスト解説として来場され、イベントを大いに盛り上げてくださいました。
イベントの最大のテーマは『EXPERIENCE (体験)』ということもあり、ひとりでも多くのお客様にシミュレーターを試乗していただきつつ、ビギナー向けのオンラインレース『SUZUKA Novice Challenge Race』を2回開催。第2レースには車椅子レーサーの長屋宏和氏、そしてバリアフリーeモータースポーツチーム『Racing Fortia』からフットワーク・ドライバーのjuke選手もエントリー。生まれつき両腕がないjuke選手は両脚を巧みに使いステアリングワーク、スロットル、ブレーキング操作を行い、12名中9位でチェッカーを受け、真剣勝負を楽しまれていました。
また、野尻選手をはじめとするプロレーサー、iRacingプレイヤー、出展事業者所属のプロeモータースポーツプレイヤーが参加する『SeCR in SUZUKA eMotorsports Experience 2023』も開催。レースの模様はNiShiKeN(ニシケン)YouTubeチャンネルでライブ配信いたしました。
※アーカイブはこちら!
URL:https://youtu.be/EyGInyBOXec
野尻選手が出演された12月17日の模様は、『オフシーズンはバーチャルでレース!?オフも大忙しの野尻選手に密着してみた』と題した密着動画として、本イベントに協力くださった日本レースプロモーション(JRP)様のYouTubeチャンネルにアップされております。イベントの模様、雰囲気を追体験できる内容となっておりますので、ぜひご視聴ください!
URL:https://youtu.be/lOHiwdvmU9A?si=sKdzmwTm7gzUj6JB
また、林は市役所という“サーキットの外”でモータースポーツ関連の大規模イベントが開催されたことを「とても意義のあることだと思います」と振り返りました。
「モータースポーツ関連のイベントだけに、サーキットで開催した方が、サーキットに通い慣れたモータースポーツが好きな方が集まるとは思います。ただ、駅からもほど近い鈴鹿市庁舎での開催だったからこそ、『モータースポーツに少し興味はあるけど、サーキットまで行く一歩が踏み出せない』といったような、モータースポーツに直に触れる機会がなかった方々にも、より気軽に訪れていただけたのだと思います」
「今回の『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2023』を通じ、モータースポーツやeモータースポーツに初めて触れたという方もいらっしゃいました。やはり、こういった活動がモータースポーツ、eモータースポーツに興味を持っていただける方をひとりでも増やすことに繋がるのだと、改めて実感いたしました。次回があれば必ず参加したい、そう願っております」
ゼンカイレーシングは、サーキットの外でもモータースポーツの裾野を広げることが大切と考えています。そして、これからもリアルモータースポーツイベント、eモータースポーツイベントへ積極的に参画・出展してまいります。加えて、このような機会を提供いただいている、鈴鹿モータースポーツ友の会をはじめ、鈴鹿市の関係各位に感謝申し上げます。さまざまな大規模イベントを通じ、イベント運営に携わる知見と経験、そして“体力”を得たゼンカイレーシングの今後にもご期待ください。
Interview:ZENKAIRACING MEDIA TEAM