2025年3月15日(土)、『SeCR 2025シリーズのRd.1もてぎ』が開催され、クラブマンクラスを中川朝陽(VERSUS e-SPORTS TEAM)が、エキスパートクラスを武藤壮汰(465 Garage)がそれぞれ制した。
全5大会のうち、1、3、5戦がスプリント、2、4戦が耐久レースとなり、スプリントレースはエキスパートクラスは昨年同様SF23を使用、一方のクラブマンクラスはトヨタGR86を使用することとなる。
スプリント戦については上位10名のドライバーにポイントを付与し、シリーズタイトルを争う。
そんなSeCRのRd.1はもてぎで開幕。クラブマンクラスに37名、エキスパートクラスに39名の合わせて総勢76名のドライバーが参戦した。
■クラブマンクラス
GR86での初めてのレースは、ポールシッターの中川を先頭にレースがスタート。2番手スタートの菊池健太、3番手の桑原航佑(Pista x Hima Racing)がそれに続く。

■クラブマンクラス スタートシーン
1周目の9コーナーで桑原が菊池をパスし2番手浮上。ペースの上がらない菊池、今度は90度コーナーで横堀翔汰(Scuderia K2T4)の先行を許してしまう。2周目にはロードスターパーティーレースチャンピオンの加藤達彦にもパスされ、5番手に沈んでしまう。
5周目、4番手の加藤が猛チャージを開始。10コーナーのヘアピンで3番手の横堀の内側に飛び込み、バックストレートで並びかける。90度コーナーのブレーキング勝負を制した加藤は3番手に浮上。そのまま賞典圏内を走行する桑原に近づいていく。
最終ラップ、加藤は2番手桑原の後ろにピッタリとつけチャンスを伺う。そしてセカンドアンダーブリッジで仕掛けるも桑原のブロックに阻まれ万事休す。桑原が2位、加藤が3位でレースを終えた。
そんなバトルを尻目に、中川は悠々とトップチェッカー、ポールトゥウインを飾ってみせた。

■ポールトゥウインを飾った中川朝陽(VERSUS e-SPORTS TEAM)

■2位フィニッシュの桑原航佑(Pista x Hima Racing)

■3位表彰台を獲得した加藤達彦
■エキスパートクラス
白熱の予選の結果、ポールポジションは武藤、2番グリッドに黒沢和真(Saishunkan Sol 熊本 with 465 Garage)の465 Garage勢が占めた。3番グリッドには藤田和樹(VERSUS e-SPORTS TEAM)、4番グリッドに浅賀颯太(DRAPOJI SimSport Racing)がつけ、昨シーズンから続く465 Garage勢の連勝にストップがかかるか注目が集まった。
トップ2台は抜群のスタートを切るなか、3番手藤田もそれに肉薄する。オーバーテイクシステム(OTS)を果敢に利用し、ここがチャンスとばかりにトップ2台を攻め立てていく。

■エキスパートクラスのスタートシーン
一方、浅賀は5番手スタートの齊藤祐太(465 Garage)の先行を許し、5番手にドロップしてしまう。
そして3コーナーの立ち上がり、果敢に攻めていた藤田が痛恨のスピン。これにより最後尾に転落し、早くもオープニングラップで武藤、黒沢、齊藤と465 Garageがトップ3を占める展開となる。

■オープニングラップの3コーナー立ち上がり、藤田が痛恨のスピン
3周目、7番手争いが激化する。7番手の白川有輝(NIX VISION eMotorsport)に対して小此木裕貴(群馬ダイヤモンドペガサスwith 465 Garage)がOTSを使いながら猛追。テールトゥノーズから何度も仕掛けていくなか、4周目のS字でようやく白川を交わした小此木が7番手に浮上する。
その直後、90度コーナーで両者が交錯。外側にいた小此木がスピンアウト、15番手までドロップしてしまう。
トップの武藤は2番手黒沢との差を3秒前後に保ちながら余裕のレースを展開する。そのまま武藤は逃げ切りトップチェッカー、SeCR 2025 Series、開幕戦エキスパートクラスを制した。
黒沢、齊藤がそれに続き、465 Garage勢が表彰台を独占する結果となった。
中盤のアクシデントで15番手までポジションを落としていた小此木は、持ち前の速さを活かし11位までポジションを戻してみせた。

■武藤壮汰(465 Garage)がエキスパートクラスを席巻した

■2位フィニッシュの黒沢和真(Saishunkan Sol 熊本 with 465 Garage)

■3位フィニッシュを飾った齊藤祐太(465 Garage)
■レースハイライト