2024年5月3日(金)にiRacingで行われた、『全日本e-F4選手権』第2戦に、ZENKAIRACING e-Sports Teamから兒島弘訓選手、岡田衛選手、塩谷俊選手の3台体制で参戦。最終レースまで優勝を争うポジションで走行した兒島選手が4位、岡田選手が8位、塩谷選手はコンソレーションレースでのクラッシュもあり30位と、計21ポイントを獲得しました。
チームランキング首位の座はライバルチームに明け渡したものの、2レース終了時点でランキング2番手でシリーズを折り返すこととなりました。
■Race Report
・予選
ロボコップ氏が主催するiRacingのイベントレース『全日本e-F4選手権』
FIA-F4車両を使用して行うレースで、日本のiRacerが集い、最速の称号を懸け参戦する、文字通りの全日本戦と言えるレースです。
2024年は全4戦行われ、3名1組の『チームチャンピオンシップ』で競われます。
そんな全日本e-F4選手権の第2戦は、富士スピードウェイが舞台。
ZENKAIRACING e-Sports Teamでは、レギュラーメンバーの岡田選手・兒島選手に加え、『SeCR SUPER FORMULA CHALLENGE 2024』では実況も務めるマルチプレイヤーのZENKAIRACINGメンバーである塩谷選手を起用します。
チームポイント係数がリアルレーサーと上位入賞経験者は「1」となってしまいますが、塩谷選手はその規定の適用外となるため、大量ポイント獲得が期待されることとなりました。
また、今大会ではNiShiKeN氏の協力により、レース当日にはチーム生配信も実現。
兒島・岡田・塩谷の3選手の時々の表情と共に、こちらも是非アーカイブでお楽しみいただきたいと思います。
全45台が参戦した全日本e-F4選手権Rd.2富士。
フリープラクティスでトップタイムをマークしたNo.75の兒島選手は、予選で3番手タイムとなる1分40秒521をマーク。
No.72岡田選手が1分40秒918で10番手、塩谷選手が1分41秒081で17番手と、開幕戦と比べると全体的に上位グリッドに3台が揃う予選になりました。
・ヒート1レース
リアルのF4ジャパニーズシリーズ開幕戦と同日、同コースで行われた全日本e-F4選手権第2戦。
ヒート制となるe-F4選手権、まずは決勝へ進出できる上位12台に3台全て進出が目標となります。
バーチャルならではと言える出走45台の、迫力のスタートをZENKAIRACING e-Sports Teamの3台はトラブルなく切り抜けていきます。
3番手でスタートした兒島選手は、チーム『ハルナカートクラブ』の黒沢選手と小此木選手にスリップを使って食らいつき、ヒート1を予選ポジションキープの3位で終え、決勝に進出。
10番手からスタートしたNo.72岡田選手は、1周目に3台を抜き7番手に浮上すると、中盤のアクシデントも避けてヒート1レースを6ポジションアップの4番手でフィニッシュ。決勝で3番手スタートの兒島選手をアシストする体制を整えます。
No.79の塩谷選手は17番手から決勝進出圏内の12位以内を目指し果敢に攻めますが、なかなか大きくポジションを上げられる展開に恵まれず、18位フィニッシュとなりました。
ヒート1の結果から、8番手スタートが決まった塩谷選手。
コンソレーションレースでは上位8台が敗者復活として決勝に進出することができるため、スタートポジションを維持して決勝進出を狙いますが…。
・コンソレーションレース
8番手スタートから決勝進出を狙った塩谷選手。
しかし1周目のダンロップコーナーで、前を走る車両の接触で84号車がスピンアウト。
それを避け切れず左リアタイヤが引っ掛かり、塩谷選手もスピンを喫してしまう。
幸いマシンダメージはほぼ無く、走行を続けた塩谷選手でしたが、今度は1コーナーで交錯した2台に巻き込まれてしまい万事休す。
決勝レースには兒島選手、岡田選手が残り、生配信のトークに塩谷選手は回ることとなりました。
・決勝レース
決勝に残った全20台による決勝レースがスタート。
3番手、4番手に着けるZENKAIRACING e-Sports Teamの2台は、そのポジションをキープしてオープニングラップを終えます。
『ハルナカートクラブ』の2台に続くZENKAIRACING e-Sports Teamの2台。
その背後に2台を従えた6台のトップ争いは、その隊列を維持したまま30分レースの折り返しとなる15分経過・9周を消化。
ここで上位5台が同時にピットイン! 5台共が示し合わせたように同じような給油量でピットアウトしていき、その差は変わらず後半戦に突入します。
迎えたファイナルラップ。
レース1でのスピンアウトから追い上げてきた濵邊選手が一時3番手を走りますが、最後の1コーナーで岡田選手が抜き返し3番手の座を取り返します。
しかし、ダンロップコーナーでの上位2台の争いの隙を伺ったところでスピードバンプに乗り上げてしまい、痛恨のスピンアウト!
これで岡田選手はポジションを下げ、最終的に8位フィニッシュとなりました。
生き残った兒島選手は最後まで果敢に攻め、3番手の座を狙いますが、僅かに届かず4位フィニッシュ。
一時はシリーズ初表彰台のチャンスも見えたZENKAIRACING e-Sports Teamの2台ですが、ファイナルラップの攻防に敗れる形となってしまいましたが、2台の入賞によりチームポイントは21点を獲得。
チームポイント首位のハルナカートクラブとは3.1ポイント差にとどめ、後半戦に臨みます。
■Drivers Voice
兒島 弘訓(ZR Driver)
予選3位/レース1 3位/決勝4位(13pts獲得)
「序盤はなるべく燃料を使わないように、3番手から上位2台に着いていって燃料は稼げていたんですが、ピット作業して発進するときに少しロスがあり前2台に少し離されてしまった。」
「ピット後のスプリントバトルになった時に、前半戦で意外とタイヤを使ってしまっていたのか、思うようにグリップしなくなっていた。まもちゃん(岡田選手)と濵邊選手を前に出して最後のチャンスをまってましたが…なんとも不甲斐ない結果になってしまいました。」
「路面コンディション変化や気温の変化に対応できなかったのがトップとの差ですかね…誠に自分に遺憾でございます。」
・兒島選手使用筐体
【ZR-SX100 Formula 仕様一覧】
モーターベース:MOZA R21
ステアリング:Cube Controls F-PRO
ペダル:Heusinkveld Sim Pedals Sprint 2Pedal
岡田 衛(ZR Driver&Team Manager)
予選10位/レース1 4位/決勝8位(8pts獲得)
「悔しいですねぇ…もうちょっとで3位だったんですけどね。」
「トップ2台がダンロップで争っていて、これはチャンスかなと思ったんですが、並びかけた時にスペースが無くスピードバンプに乗り上げてしまい、スピンしてしまいました。」
「ただ、開幕戦では表彰台は全く見えなかったのが、今回の富士ではちゃんと上位のスリップに着けてればという考えで走って、3位表彰台が目前だったということで、ファイナルラップに入るところまではZENKAIRACINGとして良いレースが出来ていたんじゃないかなと思います。
・岡田選手使用筐体
【ZR-SX100 シバタイヤコラボAttackモデル 仕様一覧】
モーターベース:MOZA R16
ステアリング:MOZA FSR Steering
ペダル:MOZA CRP Pedal Kit
【MOZA RACING】R16バンドルセット CRPペダル&FSRステアリング | ZENKAIRACING/公式オンラインストア
塩谷 俊(ZR Driver)
予選17位/レース1 18位/コンソレーションレース30位
「コンソレーションレースの1周目ダンロップコーナーで、スピンした車両を避けようとしましたが左リアタイヤが引っ掛かって回ってしまいました」
「暫く単独で走ってましたが、前で2台が1コーナーで争ってたところ接触していて、アウト側に避けたら思ったよりその2台もアウト側に飛んできてしまい、浅田真央もびっくりの3Dスピンをしてしまいました。
「iRacingに慣れきっていない自分がいますが、くにちゃん(兒島選手)・まもちゃんと共に3台で上位に行き、他のチームを脅かす存在にならないといけないと思いますので、次回の塩谷にご期待ください。」
・塩谷選手使用筐体
【ZR-SX400 GT 仕様一覧】
モーターベース:SIMUCUBE2 Sport
ステアリング:Cube Controls GTX
ペダル:SIMUCUBE Activeバンドル3仕様
好調さを見せながらも、あと一歩表彰台に届かなかったZENKAIRACING e-Sports Team。
まだまだチャンピオンの可能性があるチームタイトルに向け、メンバー総動員で挑みますので、以降の全日本e-F4選手権参戦にもご期待ください。