ZENKAIRACINGが、JAFモータースポーツWebメディアに掲載されました。
ZENKAIRACINGのシミュレーターでトレーニングをした高江選手、初86レース参戦の結果は果たして!?
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さて、今回86/BRZのエキスパートクラスに、全日本ジムカーナ選手権SA2クラスで2連覇を果たしている高江淳選手が出場した。今までジムカーナ一筋で活動し、もちろんレースは初めて。普段はインテグラで走っているだけに、FRの86での競技も初めてとなる。
「レースに出ようと思ったきっかけは、このオフ、ZENKAIRACINGというシミュレーター(SIM)で練習していて、コロナ禍もあったのでeスポーツもやっていて。一度もレース経験がないのに、でも全日本ジムカーナでチャンピオン経験のあるドライバーが、まぁまぁ速く走れていたから、実際にレースに出てみて速く走れれば、それだけSIMの精度も高いということになりますよね。それと沖縄に住んでいて海を越えなければ走れない、我々にはうってつけなんですよ、SIMって」と高江選手。
だが、実際に走らせてみると……。「一度、岡山の走行会で走らせてもらって、オートポリスを走るのは金曜から。実のところGがすごくって、思いどおりのラインに乗せられなくて苦戦しています。でも、だんだん慣れてきていますよ」と発言も弱め。予選でも下位に沈んではいたものの、決勝での追い上げが期待された。
強いGには耐えられるようになったものの、続いて悪戦苦闘したのがバトルだった。ご存知のとおり、ジムカーナは単独で走行する競技。終始3台で競い合っていたのだが、「始まった途端、まわりの攻め方、勝負に圧倒されていました。ずっと後ろから追いかけて、前がバトルしている隙をついて抜くつもりだったんですが、自分が抜こうとしたら、それをまた被せて阻止するというか。前も後ろも見ている感じだったんですね、えらいびっくりして」と高江選手。それでも「隙をついて、いったんは抜けたんですが、最終ラップの1コーナーで自分もミスして、また抜かれてしまいました」ということもあり、最下位での完走を果たすに留まった。
「走っている最中はプレッシャーもあって、終わった直後は不安から解放されてホッとしたんですが、終わってしばらくすると落ち着いてきたので、だんだん悔しくなって、じわじわ来ているんですけど、とりあえず無事に事故もなく終わって良かったな、と」
「ジムカーナは運転の基本とよく言われるので、レースに関しても機転を利かせればできるんじゃないかって考えていたんですが、そこは全然違っていましたね。さっそくいろんなことを考えています。ああすれば1秒速く走れたんじゃないかって」
「ただ、タイムが速くなっても決勝になると、またそこは別なので。ジムカーナはベストライン走ることに集中しますけど、レースは相手と戦いながら臨機応変にラインを変更しなければいけないので、そういう駆け引きが。速さだけじゃなくて相手と戦うための強さが必要だなって。ある程度分かっていたんですけど、実際に経験して分かりました」