『CSX3』『F-PRO』と、ハイエンドレーシングシミュレーターに相応しいステアリングホイールをリリースしてきている『Cube Controls』から、この夏新たなステアリングホイールが発売となった。
それが今回特集する『F-CORE』である。
『Formula Sports』ステアリングホイールの後継機ともいえるこのステアリングを、他のCube Controlsステアリングとの比較や、実際に使用してのレビューを今回はしていきたいと思う。
■Cube Controls F-CORE
2023年6月より、ZENKAIRACING ECサイトでも取り扱いを開始している『F-CORE』
CubeControlsらしいクオリティを保ちながら、ボタン数やパーツ構成をシンプルに整理した、エントリーモデルと言うのに相応しいモデルとなっている。
パドルはシフター用2つだが、Add-onキットの「クラッチレバーセット」でクラッチ用パドルを追加することもできる。
■他のCubeステアリングと比較
ここで、CubeControl製のステアリングを比較してみよう。
今回特集する『F-CORE』に加え、『F-PRO』『CSX3』を持ち込んでみた。
こうして見比べると、『F-CORE』のシンプルなデザインが際立つ。
近代GT3マシンに近いデザインの『F-CORE』『F-PRO』に対し、『CSX3』はLMPマシンやスーパーフォーミュラなどにみられる、
ディスプレイモニター付きのステアリング。
ステアリングの重量は『F-CORE』が895グラム、『F-PRO』が1100グラム、『CSX3』が1143グラムと、やはりシンプルな
『F-CORE』がもっとも軽量となっている。
ステアリング重量はフィーリングにかかわる要素の一つであるため気にしたいところ。
『F-CORE』のクリップ部分は他の2モデルと異なり、素手での操作でも手触りよく滑りにくい材質のものに変更されている。
また、ステアリング径が『F-PRO』『CSX3』は28.2cmであるのに対し、『F-CORE』は29.0cmとなっているので、ほんの少し大径のステアリングとなっている。
実際にステアリングをホイールベースに取り付けると、やはりRGB LEDが組み込まれた『F-PRO』や、モニターを装備する『CSX3』の方が
SIM体験への高揚感があることは否めない。
ボタン数は3台とも12だが、ブレーキバランスやトラクションコントロールの調整に使えるエンコーダスイッチの数が異なり、『F-CORE』が4つ、『F-PRO』と『CSX3』が6つ+親指エンコーダ2つとなっているが、iRacingやアセットコルサをプレイする際に近代F1やハイパーカーなど、よほど調整項目が多い車両でなければ『F-CORE』のボタン数で不足はないと筆者は感じられた。
■軽さとパドルの静かさが印象的
『F-CORE』をSIMUCUBE2 Ultimateに装着してテスト走行してみると、まず感じられるのがステアリング自体の軽さ。
余計な慣性を受けることなく操作できるので、ホイールベースからの情報をリニアに感じることができる。
レース中でもストレスなく操作できるボタン配置は、流石Cube Controlsというところ。
押したときの感触は『F-PRO』『CSX3』と変わらず、浅いながらもしっかりと「押した」ことがわかる仕様になっている。
また、パドル操作した時の静かさも印象的だ。
ここはある意味、実車のレーシングカーらしいのはどちらかといえば「カチャン」という音が響く方かもしれないが、自宅でプレイするシムレーサーにとって消音性が高いのは嬉しいポイントと言えるはず。素手で操作しても手触りの良いクリップと合わせて、『F-CORE』はCubeControlsのステアリングの中でもeモータースポーツユーザーに寄り添った仕様のステアリングと言えるだろう。
CubeControls 『F-CORE』はZENKAIRACING ECサイトにて販売中!
これからSIMUCUBEホイールベースを使用した本格シミュレーターを導入予定という方には、特にお勧めしたい一品である。
【Cube Controls】F-CORE SIM Steering Wheel/USB&Wireless Dual Connect | ZENKAIRACING/公式オンラインストア