ユーザーインタビュー | お客様の声 | KEN ALEX / レース未経験から最短でFIA F4の表彰台に立つ男。KEN ALEXのSIM活用術。 ユーザーインタビュー | お客様の声 | KEN ALEX / レース未経験から最短でFIA F4の表彰台に立つ男。KEN ALEXのSIM活用術。

ZENKAIRACINGのSIMを導入いただいているユーザーの皆様の生の声をお届けするスペシャルインタビュー企画がスタートしました!記念すべき第1回にご登場いただいたのは、BUZZ RACINGを率いるKEN ALEX選手です。BUZZ RACINGは、日本初となるサブスク会員制のレーシングシミュレーターサービスである『BUZZ RACING SIMULATOR GYM』を弊社とコラボレーション事業で展開しており、赤坂TSUMUGIビル内の一角にZENKAIRACING製の『ZR-SX100-Formula』を設置しております。

また、KEN ALEX選手は2025年シーズンのFIA-F4選手権に参戦するジェントルマンドライバーで、レース参戦に向けたトレーニングにZENKAIRACINGのSIMを活用いただいております。

FIA-F4デビューイヤーの2024年シーズンには1回のインディペンデントクラスポールポジション、4回のクラス表彰台を獲得。2025年は第3戦でクラス2位という好成績を残したジェントルマンドライバーのSIM活用術に迫ります!

フレームが
軋む感覚や
剛性感は、
実車により近い

ZENKAIRACINGとの出会いのきっかけをお聞かせください。

KEN ALEX
僕がFIA-F4に参戦するにあたり、コーチングを頼んだのがZENKAIRACINGサポートドライバーの木村偉織選手でした。実は偉織選手と出会った頃、僕は違うメーカーのSIMを持っていました。ただ、使い方をあまり理解しない状況で、とりあえず乗っていたという感じでした。

そんな中、偉織選手からZENKAIRACINGさんのお話を聞いて、墨田ファクトリーに伺ってZENKAIRACINGさんのSIMに乗らせていただいたら、『え、ぜんぜん違う!』という感じで衝撃を受けました。これまで自分が乗ってきたSIMとはぜんぜん違ったのです。

どのような点に違いや衝撃を感じたのでしょうか。

KEN ALEX
ブレーキペダルを踏んだ際にフレームが軋む感覚や剛性感は、実車により近いと感じました。そこは一番大きな違いですね。
ZENKAI RACING
ありがとうございます。“全体剛性”のあるバランスのとれたSIMをお届けできることも私どもの強みだと自負しています。特にペダルは正しい取り付け剛性を確保すると、正しく“逃げ”のないペダル入力が実現できます。そのためには、ペダルを固定するエリア周辺の剛性も大事ですし、ペダルを踏む際に座るシートの固定方法やシートポジションについても細かな調整が欠かせません。

また、“全体剛性”で一番欠かせないのはステアリングモーターを保持するモーターブラケット部分の剛性だったりします。剛性が大切な箇所はいくつもありますが、SIMも実車のシャシーと同じく、フレーム全体で剛性感を担保することが大事だと考えています。

練習を本番のように、
本番を練習のように

現在どのようにSIMを活用しているのかをお教えください。

KEN ALEX
FIA-F4に乗り始めて約1年弱(取材は2025年5月に実施)が経ち、少しずつクルマやレースに対する理解が進んできたと思います。ただ、ライバルには10年以上レースを走ってきた大ベテランの方もいるので、どれだけ実車で練習をしてもレース量では一生追いつくことができません。

サーキットにクルマを運んで、実車で練習をしようと試みたら、どんなにスケジュールを調整しても、月に4〜5日が限界です。さらにスポーツ走行に参加しても、フォーミュラの走行枠は50台近く走るのでクリアラップを確保するのも難しく……。そういった中でライバルに追いつくには、僕はSIMしかないと考えました。SIMでレース経験を積むことでライバルとの経験値の差を埋めるために、今も走りまくっています。

1台で走るだけではなく、iRacingのオフィシャルレースにも
積極的に参戦されているようですね。

KEN ALEX
僕が初めてFIA-F4のレースに参戦したのが2024年の開幕戦富士でした。それまでSIMでは単走でばかり練習していたのですが、当然ながら現実はぜんぜん違いました。FIA-F4は毎戦40台近い台数が走るので、自分が好きなブレーキングポイント、好きなレコードラインで走れる周回はほとんどありませんでした。それに気がついた時は『ヤバい』と思いましたね。

前にクルマがいたらこっちのクルマがアンダーステアになってしまうとか、当然知らず。初戦は正直パニック状態で終わりました。次に向けた対策を考えた際に、『パニック的に上がる心拍数を抑えなければレースにならない』と思い、だったら心拍数を抑えるには何をすればいいのかを考えると、『SIMレースに出て、レースの経験を積む』という答えに辿り着きました。

今は『練習を本番のように、本番を練習のように』をテーマに、iRacingのオフィシャルレースに1カ月で100レース近く参加させてもらっています。毎回汗だくです(笑)

コスパの良さが
SIMの最大のメリット

SIMを購入検討されている方にメッセージをお願いします。

KEN ALEX
きちんとしたSIMは値段も安くはないかと思います。ただ、レース参戦やレースで結果を残したいという人にとっては、時間や予算面で制約がないので、実車では積めないほどの周回数を走ることができるメリットは大きいです。サーキットでたくさん走ろうと思うと、よほどお金がなければ十分な走り込みは難しいですし、走行枠も限られています。私も経営者ですから、経営目線でのコストパフォーマンスを考えれば、確実にSIMを購入することは効率がいいですし、このコスパ・タイパの良さがSIMの最大のメリットだと思います。

あと、レースは座学で学ぶ部分も多いです。クルマの動きを学ぶためにいろいろなセッティングを試したくなるところですが、サーキットで『車高を上げてください』とメカニックさんにお願いしたら30分かかったりします。これがSIMの中ではすぐに変えることができるので、時間的なメリットも大きいですね。

レースで結果を残すため「練習を本番のように、本番を練習のように」をテーマにSIMトレーニングに励むKEN ALEX選手にお話をお伺いしました。約1年前「パニック状態」でFIA-F4デビューを終えたと語ったKEN ALEX選手は、日々のSIMトレーニングの甲斐もあり、FIA-F4参戦2年目の2025年開幕戦富士大会ではクラス2位表彰台を獲得する活躍を見せていらっしゃいます。

最近、KEN ALEX選手のSIMもアップデートを行い、通常のゴムブッシュスプリングを使用する一般的なSIMペダルから、ペダルの重さやストローク、ABS振動やTCフィールなどをワンクリックで変更可能なSIMUCUBE製の「ActivePedal Ultimate」を導入しました。また、直近でSIMの情報量を増やす目的で、現状の固定リジッド型から4.1軸モーションシステムへのアップグレードを予定しています。(ZENKAIRACINGのSIMは、固定リジッド型から4.1軸モーションへのアップデートが可能です)追加で、6点ハーネス、発泡シート、ニーパッドなど実車に装備されているものをSIMにも取り込むことで、できるだけ実車に近い状態でドライバーにストレス負荷を掛けながら、実車さながらのトレーニングをSIMで行えるようなカスタマイズを日々行っています。

KEN ALEX選手の場合、最適なSIMで日々オンラインレースに挑み続けることが、長年実車で経験を積んできたベテランジェントルマンさんとの経験の差を埋めている最たるケースかもしれません。近年、急激にSIMの需要は増えており、それに伴い筐体や関連デバイスの種類も膨大になりました。多種多様な製品から選べる喜びもあれば、自身に最適な筐体やデバイスの選定、環境を構築することやセットアップの難易度は高くなっています。

ZENKAIRACING USER VOICE

ZENKAIRACINGは、ユーザーの皆様の要望や目標とするレースなどをお伺いした上で、皆様に最適なSIM環境をお届けするお手伝いができます。SIMだけではなく実車レースにも携わるスペシャリストが、みなさまからのお問い合わせを心よりお待ちしております。導入済み既存SIMのカスタマイズも対応可能です。ZENKAIRACINGはSIMを通じ、モータースポーツに本気で挑むすべてのドライバーの皆様を応援しております。

Interviewer:Hiroki Hayashi
Text & Photo:ZENKAIRACING MEDIA TEAM

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