ZENKAIRACINGは2020年の創業以来、コンシューマー向けドライビングシミュレーターの開発・製造、SIMイベントの開催や運営サポートを通じ、モータースポーツの発展とファンの創出、SIMを通じたかつてないeモータースポーツ体験を提供することを目標に活動してまいりました。
このコラムでは全3回にわたって、ZENKAIRACINGが開発・製造するシミュレーターの特徴をご案内いたします。
■“シミュレーター”とは
シミュレーターという言葉を辞書などで調べると、『ある現象を模擬的に現出させたり、現実に想定される条件を取り入れて、実際に近い状況をつくり出すことやそれを行うための装置。クルマ・飛行機・宇宙船などの操縦訓練・試験のため、実際の条件を再現できるようにしたもの』と、定義されています。
ZENKAIRACINGが開発するシミュレーターはドライビングシミュレーターというもので、上記の一文に倣って表現しますと、『クルマをデジタル上に疑似的に現出し、運転動作を再現できる装置』と、なります。
なかでも弊社は、コンシューマー層に向けた数百万円前後で導入可能なフルオーダーメイドのシミュレーター本体の開発・製造を得意としております。この『フルオーダーメイド』という言葉にはハンドルコントローラーやペダルコントローラーを自由にカスタマイズできるという意味の他に、ユーザーさまの求める環境を追求する細かな調整も含まれております。
たとえば、レーシングシミュレーターを実車レースに向けたトレーニングに活用される場合、ドライバーの体格や実車でのシートポジションを鑑みたシミュレーターを構築することが、効果的なトレーニングにつながると、私どもは考えております。
そのため、ユーザーさまの希望する車両まで足を運び、ドライバーの目の位置からステアリングまでの距離やシフトノブまでの距離を計測し、シミュレーター上でも同じ場所、同じ視点でトレーニングできるように、細かな調整を行います。
また、弊社はシミュレータービルダーでありつつ、海外製デバイスの日本総輸入元としてさまざまなデバイスを輸入しております。そのため、自社製・他社製を問わず、デバイスの種類や構造、それぞれの特性までを把握しており、ユーザーの要望に応じたデバイスの選択、カスタマイズが可能です。
■ご注文から納品までの流れ
それでは、ここで弊社のシミュレーターをご紹介します。主に、独自の4.1軸機構を搭載したモーション型の『ZR-SX400シリーズ』、そして固定型の『ZR-SX100シリーズ』が多くのフルオーダーメイドのベースモデルとなっています。
では、どのようなかたちでフルオーダーメイドしていくかをご紹介いたします。「自分のクルマでサーキットを走りたいので、それに合わせた寸法でシミュレーターを作っていただけますか?」というご相談をいただいた際には、まずは我々がユーザー様の希望された実車を計測いたします。
そこからお客様のご予算や目的に合わせてベースモデルを選び、実車計測で得られた数値に合わせてドライビングポジション、シート、ステアリング位置を設定し、専用の寸法で組み立てます。
続いて、操作デバイス、シミュレーターソフトの選定・組み立てやセットアップ(希望車両のデータのインストールなど)、調整を経て、ユーザー様のご指定場所まで弊社スタッフが直接納品いたします。
なお、弊社では全日本スーパーフォーミュラ選手権を戦ったシャシーSF14のモノコックを活用した『ZR-SF14-Formula』に代表される、特殊なシミュレーターの開発も可能です。お気軽にお問い合わせください。
■ご参考:ZENKAI SIMオーダーから納品までの流れ
1.問い合わせフォームもしくはお電話にてお問い合わせをいただく
問い合わせフォーム:https://zenkairacing.com/contact/
電話での問い合わせ:03-5413-7411
↓
2.ご用件に合わせて御見積りまたはご提案
↓
3.諸条件調整の上、ご発注(受発注処理、ご請求書送付)
↓
4.事前のご入金
↓
5.ご入金確認後、パーツ部材手配&製作着手
※製作途中に必要に応じて実車計測及びSIMポジション調整
↓
6.SIM完成&納品日時の調整
↓
7.輸送・現地納品・設置
※間口1200㎜以上の場合、完成品での納品・設置(およそ半日~1日)
※搬入経路の間口80㎝以内の場合、または2階以上の場合(およそ1日~2日)
※2台上の複数台納品の場合は、別途調整となります
↓
8.SIM構造説明&操作方法レクチャー(納品タイミングで実施)
↓
9.お引渡し完了
★ご依頼内容により、上記の流れ以外の方法になる場合もありますので個別にご相談ください。
また、店舗・施設への導入事例はこちらでもご紹介させていただいております。
= = = = =
Original Text:Hirokuni Kojima
Rewrite:ZENKAIRACING MEDIA TEAM