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【デバイスレビュー】Simtrecs ProPedal GT MarkⅡ – セッティング幅の広い高剛性ハイエンドペダル

2024.11.28 15:01(1週間前) HARDWARESIMPRODUCTS

ZENKAIRACINGは新たに『Simtrecs社』と代理店契約を結び、SIM用デバイス製品の取り扱いを開始いたします。

今回Simtrecs社製品のデバイスレビューとして紹介させていただくのは、ハイエンドSIM用ペダル『Simtrecs ProPedal GT Mark Ⅱ』です。

 

Simtrecs社はモータースポーツに所縁のあるハンガリーのブダペストに拠点を置く会社で、代表のGabor Cserkúti氏はRCカーの世界で数々のタイトルを獲得しており、その父József Cserkúti氏はETCC/WTCCのツーリングカードライバーという経歴を持っています。

 

そんな実車/RCカーでのノウハウと情熱が込められ、2020年よりレーシングシミュレーター用ペダルデバイス『ProPedal GT』の販売が開始されました。

今回紹介するMark Ⅱは改良が施された最新版となります。

 


 

■精密できめ細かい造形

 

 

『Simtrecs ProPedal GT Mark Ⅱ』は、その造形に本格的なハイエンドデバイスであることを感じさせられます。

薄く精密に作られた各パーツにきめ細かい肉抜きの穴が開けられており、まさにモータースポーツとRCカーメーカーのノウハウが製品に生かされている印象を受けます。

 

 

ペダルにはCNC機械加工コンポーネントが施され、レーシングカーのペダルらしい武骨な雰囲気をシミュレーターに与えます。

ボールベアリングと16ビットコントローラーを装備したこのスロットルペダルは、スムーズな動きと正確なレスポンスを実現。

スロットルペダルのトラベル量は、ペダル根元にありますボルトでアジャストすることができる他、ペダルの角度も7段階から調整できます。

更にスロットルペダルもダンパーを装備している点も、このペダルの特徴と言えるでしょう。

 

 

また、レーシングシミュレーターの要ともいえるブレーキペダルは、大容量200kgロードセルを備え、こちらはバネ・エラストマー・そしてダンパーの3つの働きで、実車でブレーキパットがローターを摘まみ、挟み込んでいく感覚を再現しています。

Mark ⅡからはSimHub経由でABS作動を再現する振動機能にも対応しています。

ブレーキペダルもスロットル同様、ペダルの角度調整が7段階から選択することが出来るので、フォーミュラタイプ・GTタイプどちらのポジションにも合わせ込むことが出来るでしょう。

 

クラッチは独自の機構とダンパーの2段構造で、レース用クラッチの感覚を再現しています。

 

 

ブレーキフィーリングの調整は、キットに付属する多数のバネ・ゴムで調整が可能なほか、メンテナンスに必須なダンパーオイルやグリスも付属。

しっかり整頓されたパッケージで、プレミアム感も申し分ない一品となっています。

 


 

■SmartDriveソフトウェア

 

 

Simtrecs製品のペダルは『SmartDrive』というソフトウェアでデバイスセッティングを行うことが出来ます。

スロットル・ブレーキ・クラッチそれぞれの入力波形、最小・最大の必要踏力を調整可能です。

また、セットアップしたデータを保存してプリセット化し、複数のセットを瞬時に切り替えることも可能となっております。

 


 

■ZRスタッフによる試乗の印象

 

 

 

『Simtrecs ProPedal GT Mark Ⅱ』を、ZENKAIRACING製シミュレーターZR-SX400-Formulaに搭載し、テスト走行を行ってみました。

 

乗ってみて最初の印象は、まさしくレーシングカー。

各ペダルそのものの剛性感が非常に高く、ZR-SX400-Formulaのポジションとも相まってHパターンシフターを使用した3ペダル操作では、VITAやS-FJのシミュレーションに持って来いなパッケージです。

 

ブレーキペダルを踏んだ初期の動きを司るバネが、かなりソフトなものが初期装備されているので、ブレーキパッドがローターを掴むまでの「遊び」を上手く再現しており、その先の制動力が立ち上がっていく動きもエラストマーとダンパーが足を通して伝えてくれます。

 

SimHub出力の振動機能も動きの強弱調整を始め多くの設定項目があり、特にグリップの低いタイヤで旋回しながらブレーキングを行うシチュエーションでは、ペダルからの振動情報を元にコントロールすることができるため、シミュレーターによく言われる情報の少なさを1つ補うデバイスとも言えます。

 

今回のテストではアクセルペダルのトラベル量をかなり減らし、ソリッドな動きを重視したセットアップで走りましたが、トラベル量を増やしたり、ダンパー調整で足に対しての追従性を調整することもできます。

ブレーキも今回はトラベル量は少なめでしたが、柔らかいエラストマーに交換することでハコ車らしいフィーリングに仕立てることもできます。

 

 

ハイエンドシムペダルとしては、HEUSINKVELD社の『Sim Pedal Ultemete』が競合商品になりますが、『Simtrecs ProPedal GT Mark Ⅱ』は更にレーシングカーに振ったシミュレーターで、多彩なカスタマイズ性を利用して自分だけの最適なペダルポジションを求めるユーザーにオススメすることが出来ます。

 

今回紹介させていただいた『Simtrecs ProPedal GT Mark Ⅱ』は、11月20日よりにZENKAIRACING ECサイトにて取り扱い開始しています。

 

【Simtrecs】ProPedal GT Mark II 3ペダルセット | ZENKAIRACING/公式オンラインストア

【Simtrecs】ProPedal GT Mark II 3ペダルセット | ZENKAIRACING/公式オンラインストア

 

Simtrecs製品を正規代理店として取り扱いするのは、国内ではZENKAIRACINGが初です!

この機会にぜひ『Simtrecs ProPedal GT Mark Ⅱ』をご検討ください。

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