2025年5月10(土)・11日(日)に『SeCR 2025 Series Rd.2 Special Events FUJI 24 HOURS』が開催され、海外チームを含む45チーム/245名が参戦し、総合優勝はGT3クラスの465号車465 Garageが獲得した。
2025シリーズでは年間5大会の内、2戦のスペシャル耐久イベントを予定しているSeCR。
その中でも最長のレースとして開催される『富士24時間レース』が第2戦となっており、GT3、GT4、TCR、GR86、MX-5の5クラス混走耐久レースが実施された。
GR86クラスでは「シムショップ対抗戦」と題し、全国のシミュレーターショップから参戦するチームを対象としたクラスも盛り込まれた。
▲『SeCR 2025 Series Rd.2 Special Events FUJI 24 HOURS』スタートシーン
■GT3クラス
▲No.465 465Garage
今大会の最上位クラスとなるGT3クラスには、23チームが参戦。
予選ではNo.71 ZENKAIRACING e-Sports Teamから参戦のスーパーフォーミュラ/GT300出場プロドライバー、イゴール・大村・フラガが、1分39秒472をマークしポールポジションを獲得。
しかし、決勝のスタートで加速タイミングを誤り、スタート手順違反の為20秒のタイム加算ペナルティを受けてしまう。
一方、数々のiRacingを使用したeモータースポーツの大会で功績を残してきているNo.465 465Garageは、予選こそ4番手からのスタートとなったものの、決勝レースではレース2時間半が経過した103周目の1コーナーでNo.71をパスすると、圧倒的なレースペースとミスのない走りで後続を引き離し、GT3クラス優勝・総合トップを手中に収めた。
2番手には残り20分からのNo.71との直接対決を制したNo.15 HYOSYODAI ACE。
3番手にZENKAIRACING e-Sports Teamが入った。
■GT4クラス
▲No.712 S.T.D.N Motorsport Team IMAGAWA
GT4クラスには6チームが参戦。
マクラーレン、AMG、ポルシェ、アストンマーチン、BMWと、車種バラエティに富んだエントリーとなった。
No.712 S.T.D.N Motorsport Team IMAGAWAが、予選で2番手のNo.196 VERSUS e-SPORTS CLUB TEAMに対し約コンマ5秒の差を付けポールポジションを獲得。
レース序盤はNo.712松澤選手とNo.196の古屋選手が接近戦を展開し、一時はNo.196がクラス首位を奪取して魅せるが、日没後は再びNo.712がそのポジションを奪い返しリードを広げていく。
No.196に変わってGT4クラス2番手に上がってきたのは、AMGで参戦するNo.893 OKUTSU LINE EXPRESS。
トップのNo.712を追いかけるが、最終盤にホームストレート上でGT3車両との接触を起因にMX-5との大きなクラッシュに巻き込まれてしまい万事休す。
No.712がGT4クラスを制することとなった。
■TCRクラス
▲No.496 Scuderia Fermata 496
FFツーリングカーのTCRクラスには3チームが参戦し、シビックタイプRのワンメイククラスとなった。
このTCRクラスに対し絶大な熱意を持って参戦するNo.496 Scuderia Fermata 496が、予選決勝共に圧倒的なパフォーマンスでクラス優勝を達成。
2番手にNo.628 Nekoze Racing Community、3番手にNo.666 Taka-GOD Tech Co., LTDと、参戦3台がすべて完走した。
■GR86クラス
▲No.018 WedsSport GR86
SeCR 2025 Seriesのクラブマンクラスに採用されたこともあってか、盛り上がりを見せたGR86クラス。
大阪に3店舗の無人運用シミュレーターショップを構えるNo.310 MID BASE eSports RACING TEAMが、講師役も務めるマツムラ選手のアタックでポールポジションを獲得。
決勝ではスタート直後から至る所でGR86同士のバトルが展開され、クラス首位に立ったNo.716 S.T.D.N Motorsport Team OHBANが徐々に後続を引き離し、2番手のNo.018 WedsSport GR86に対し4周のリードを得ていた。
しかし、レース残り数時間と言うタイミングで、デバイストラブルが発生しホームストレートで単独クラッシュ。
ファストリペアを使用することができず、トーイングと車両リペアに多くの時間を使ってしまった。
このアクシデントにより、4周のギャップを引っ繰り返したNo.018が首位に立ち、No.716が追い上げを図るも約2秒足りず。
リアルのスーパー耐久にも参戦するWedsSport GR86が、バーチャルの富士24時間を制することとなった。
▲No.310 MID BASE eSports RACING TEAM
「シムショップ対抗戦」は、ポールポジションからスタートしたNo.310が、No.708 Pista e-Motorsports TeamやNo.06 ZENKAIRACING OSAKAとのバトルを制し、シムショップから参戦するチームの中で最上位でとなるクラス4番手でチェッカーを受けた。
■MX-5クラス
▲No.280 NIWA RACING feat.NRS
リアルのスーパー耐久に参戦するNo.65 odula TONE SEIDOYA RoadsterもエントリーするMX-5クラスには、全4チームが参戦。
その中でも抜きん出た速さを見せたNo.280 NIWA RACING feat.NRSが、クラスポールポジションから後続を引き離し、最終的には2位のNo.18 TANAKA with SHIDENに5周差をつけクラス優勝を果たした。
リアルでも2025年の富士24時間レースに参戦予定の加藤選手にとっては、まずはバーチャルの富士24時間レースで勢いを付ける結果となった。
■レース生配信アーカイブ